「スペシャル・ワン 関厳の経営コラム」
できる社員とできない社員の格差はどのように広がっていくのか
こんにちは。日本エル・シー・エー取締役の関です。
日々のコンサルティングで感じていることをコラム形式でアップしていきます。
隔週で更新して行く予定ですので、是非ご期待頂ければと思います。
さて、それでは早速1回目の内容をお伝えしていきましょう。
1回目のテーマは「できる社員とできない社員の格差はどのように広がっていくのか」です。
■プロスポーツ選手はどのように作られていくのか
文部科学省のデータによると、プロ野球とサッカーJリーグの1軍選手を生まれた月で分けて比べると「4~9月生まれ」が「10月~3月生まれ」に比べて圧倒的に多いとのことです。
(4~9月生まれが約65%、10~3月生まれが約35%)
小学生くらいまでなら「カラダの発育に差があるから4~9月生まれは有利である」等の理由が思い浮かびますが、20歳を超えるようなプロ選手でこの差が発生するのはなぜでしょうか?
一般的には以下のような理由づけがされています。
4~9月生まれは…「(小さい頃は)カラダの発育面で有利」→「試合に出る機会が増える」→
「練習により一層熱心に取り組む・試合経験が蓄積される」→「ますます差が広がる」
①少しの差が(カラダの発育面で有利)
②場面をつくり(試合に出る機会)
③意識が高まり(練習に熱心に取り組む)
…それが何回も何回も繰り返されることで
④埋められない大きな差となっていく(プロ選手となる)
という好循環です。
プロスポーツというごまかしのきかない実力社会で起きていることはビジネスの世界でも非常に参考になることであり、ここでは特に
○「小さな差」が「埋められない大きな差」になっていく流れ
○(その中でも)「場面(チャンス)」を与えることの重要性
が参考になるポイントです。
■「できる社員」と「できない社員」が極端に分かれている!?
同じことがビジネスの場面でも非常によく起きています。
あなたの会社でも「入社時はほとんど差がなかったのに3年経ったら大きな差がついている」というケースはたくさんあるのではないでしょうか?
好循環としてよくあるのは、以下のようなケースです。
「Aさんが少し優秀である」→「仕事を任せる」→
「これまで以上に熱心に仕事に取り組む・この仕事から様々な経験を積む」→
「さらに仕事を任せる」→「ますます差が広がる」
ビジネスである以上、「できる人に仕事を集める」というのはある程度はしょうがないと思いますが、上記のAさんとは逆に「少し印象が悪いことがきっかけで、なかなかチャンスが与えられず、差を広げられている人」は非常に多くいますし、このような社員が「自分の力」でこの悪循環から逃れることは非常に難しいのです。
したがって、管理職以上の立場にある方は
○「小さな差」が「埋められない大きな差」になっていくメカニズムを理解し、
○定期的に部下に対する見方・印象をリセットすることを意識し、
○「場面≒仕事」をバランスよく与えていく
ことで「できる社員とできない社員の格差」を自身が助長しないように注意する必要があるのではないでしょうか。
2010.1.16 日本エル・シー・エー取締役 関 巌

